里親子・縁組親子の支援が必要な理由
日本では今、4万2,000人の子どもが
親と離れて暮らしています
社会的養護を必要とする子どもたちのうち、家庭的な環境で育てられているのはまだわずかです。多くの子どもが乳児院・児童養護施設での集団生活を余儀なくされています。里親・里子家族への支援は、子どもの未来だけでなく、社会全体の課題です。

国は「家庭養育優先の原則」を打ち出すも目標と乖離
国は「家庭養育優先の原則」を打ち出し里親委託の拡大を進めていますが、目標値との乖離は依然として大きく、里親家庭への継続的な支援体制の整備が急務です。

先進国の中で際立って低い
日本の里親委託率の低さ
要保護児童のうち里親等の家庭的な環境で育つ子どもの割合(里親等委託率)を国際比較すると、日本は欧米諸国と比べて大幅に低い水準にあります。

里親・里子が直面する4つの困難
里親家庭はさまざまな困難を抱えながら養育しています。行政の支援だけでは届かないきめ細かいサポートが求められています。
孤立した養育環境
里親家庭は地域から孤立しやすく、「誰にも相談できない」状況に陥りがちです。里親登録はしたが子どもが委託されない「未委託里親」も多く、孤立化防止が課題です。
子どものトラウマ・愛着の課題
里子の多くは虐待・ネグレクトなどの経験を持ちます。愛着障害や発達上の課題を抱えた子どもの養育には、専門的な知識と継続的なメンタルサポートが必要です。
ミスマッチと受け入れのハードル
里親の希望と委託児童の属性のミスマッチにより、里親登録をしても実際に子どもを迎えられないケースが多く見られます。共働き世帯が利用できる保育環境の整備も課題です。
社会的無理解と情報不足
「里親・里子」という制度自体の認知度が低く、地域住民からの偏見や無理解に悩む里親家庭も少なくありません。制度の正しい理解を広める啓発活動が急務です。
里親の元、家庭的な環境で幸せに育つ子ども達を増やすためにも、今、里親里子親子として過ごす親子が子育てしやすい環境を整えること、さらに潜在的な里親候補の方たちの負担感などの心理的ハードルを下げていく必要があります。
里親が抱えるの悩み

「何か困ったことがあっても、児童相談所は忙しそうで気軽に連絡できない。近くに相談できる里親仲間がいれば…」



「子どもが学校で『里子』であることを知られ、いじめにあった。学校や地域への理解促進をもっと進めてほしい」



「『里子』であることをどう伝えるか、どのタイミングで伝えるのがいいのか。思春期など難しい時期にどう向き合えばいいか。答えが出ない。」
里親里子や養子縁組親子で育つ子ども達が多いアメリカでは、そのような親子関係も特別視されることもありません。日本でも里親里子や養子縁組親子は増えているにも関わらず、周りに隠していたりすることで、同じような環境の親子と知り合うこともなく、子育ての悩みも周囲に相談しづらい状況があります。
代表プロフィール


NPO法人[ことさんち]代表 じつなり ことみ
横浜市都筑区にて 里親子・縁組親子のためのあそび場 「ことさんち広場」を定期開催しています。私自身も横浜市の里親に登録済みで、「里親レスパイト」という里親の休息のために一時的にお子さんを預かることもしています。『里親制度』と言うとハードルが高く、誰でも関われないと思う方も多いですが、児童養護施設だけでなく、より家庭的な環境で育つ子どもが増えるよう『里親制度』を知ってもらうための活動をしています。
経歴
子育てをしつつ横浜市の公立の保育園で保育士として勤務。 現在は子どもの目が輝く豊富な遊びのアイデアで『ごっこ遊び親子教室』を開催。発達がゆっくりなお子さんも交えて楽しい会を開催しつつ、横浜市の子育て支援や子育て相談にも対応。「里親レスパイト」として横浜市の里親登録していたことから、里親子の抱える悩みを知る。里親子・縁組親子がつながれる場としての親子の遊びの場「ことさんち広場」の開催を始めたところ、多くの支援、応援の声をいただき、NPO法人を設立。
2024年神奈川県主催 『かながわ子ども子育て支援大賞』受賞
私たちが里親子・縁組親子支援で取り組んでいること
里親子・縁組親子のための親子の遊びと交流イベント




里親・里子、養子縁組みの親子は日本でも増えていますが、普段の幼稚園・保育園、学校の友達関係の中では、そうしたことも隠されているので同じ環境の親子と出会う機会がありません。
「ことさんち広場」では、里親・里子、養子縁組みの親子の方たちに向けて、親子で楽しめる遊びや工作・イベントなどを開催。
- 同じ境遇の仲間作りの場
- 子育て相談の場
- 親同士、子ども同士の交流の場
を提供しています。
※2024年神奈川県「子ども子育て支援大賞」受賞事業
里親子・縁組親子のための「子育て相談」事業


里親同士が気軽に話せる相談窓口を運営。「孤独な養育」をなくします。
子育てに関する相談から自身の相談まで
様々な境遇を含めた上でのカウンセリングを承っています
・成長発達についてご心配されている方
・育児に自信をなくしている方
・家庭内や周囲との関係について悩まれている方
・出口や入口 キッカケを探している
などなど
子育てに関することから日々の生活のことまで
『相談をしたいな』
と思われた方どなたでもいらしてください
「里親制度を知る」お話会 オンライン




里親になりたいと考える 潜在的な里親候補は約100万人程度いると言われています。ですが、実際に里親に登録されている1.5万人にとどまります。
里親制度には『養育里親』『養子縁組里親』『親族里親』『専門里親』の4つのかたちがあります。
制度を分かりやすくお伝えして、既に里親となっていらっしゃる当事者の方などをお招きしつつ、色んな不安を減らして里親制度の利用が増えるように、また周りの支援が広がることを目指して、お話会を開催しています。
オンライン開催の場合は顔出しなしでもご参加いただけます。
社会への啓発活動「いろんなかたちの親子展」




いろんなかたちの親子。当事者の想いが詰まった写真やパネル展示と作品展示。
多くの方に多様な家族の存在と良さを知っていただく場を各地で開催しています。
展示開催のご希望を承ります。
